高校野球の福岡県大会決勝を16―0で制し、3年ぶり5度目の甲子園出場を決めた九州国際大付属の応援席で、真っ黒に日焼けした元ロッテ監督の山本功児さん(62)の姿を発見した。決戦の舞台となった北九州市民球場に駆けつけたのは、息子で同高の三塁手・武白志(むさし=2年)を応援するためだ。

 2012年秋の本紙連載で、プロ野球選手を目指す愛息への思いをつづった山本さんは「よくやった。チームは大会前からいい練習をしていたし、本当にすばらしいチームになった」と大喜び。兵庫・三田学園で1969年春のセンバツに出場した経験も踏まえ「みんなもともと持っている力はあるから、甲子園でもそれをそのまま出せばいける。このチームなら甲子園で無様な戦いをすることはないでしょう」とエールを送った。