右ヒジに強い張りを訴え、15日に出場選手登録を抹消された中日のエクトル・ルナ内野手(34)が自らの一軍復帰プランを口にした。「(右ヒジの経過は)順調で痛みは全くない。今後はシート打撃をやって、そのあとファームの試合に出られればいいなと計算している。8月3日(ヤクルト戦・神宮)か、できたらもうちょっと早く戻りたい」

 セ・リーグ首位打者で打線の中核を担うルナのアクシデントはチームに大打撃を与えた。しかし、復帰のめどが立ったことで、チーム内からは「(ルナの欠場は)かえって良かった」との声が出ている。「ルナの故障で怖いのはヒジよりも昨年、痛めたヒザ。本人は良くなったと言っているけど手術をしたわけじゃないし、いつまた再発してもおかしくない。球宴前のちょうど疲れがたまってくる時期なんかちょうど痛みが出てくるころでしょう。実際は去年も同じぐらいの時期にヒザを痛めているしね。だけど右ヒジを痛めて休養したことで、ヒザの疲れも取ることができたんじゃないか」とチーム関係者。別の関係者は「ルナは頭の良い男だから、ヒジはもちろんだけどヒザの不安もあったんじゃないか。そろそろヤバイと思ってストップをかけた可能性もある」という。

 ペナントレースの勝負は8月、9月。ルナは、そこに向けてヒザの“爆弾暴発”を防ぎ、体調を万全に整えようと考えて行動していた? いずれにせよ、近日中のルナの復帰で中日の逆転優勝へ向けた勢いが増すことは間違いない。