大谷の160キロ台 なぜバットに当てられるのか

2014年07月30日 11時00分

大谷の直球は当てやすい?
大谷の直球は当てやすい?

 日本球界最速男・日本ハムの大谷翔平投手(20)の直球は、バットに当てやすい球なのか。日本ハム首脳陣がその疑問に答えた。

 

 球宴で日本球界最速タイとなる162キロを計測した大谷だが、その球宴では12球投げた160キロ超の直球の半数をバットに当てられ、うち2球はヒットとなった。さすがにプロの打者なら、真っすぐが来ると分かっていれば、バットに当てることぐらいはできるということなのだろうが…。さすがの大谷でも“分かっていても打てないボール”は無理なのか。「ストレートの質を上げるしかない」という日本ハム・黒木投手コーチはこう解説した。

 

「投手にとって一番大事なのは球速よりも球質。球宴で翔平が162キロを出しましたが、僕らは出すと思っていたので驚きはなかった。むしろすぐにでも163キロを出しますよ。ただ問題はその球質。今まで翔平が投げた160キロ以上の速球は公式戦で5球、球宴で12球ありましたが、一番よかった球は(6月18日の)阪神戦(甲子園)で今成を空振り三振に取ったあの一球。左打者の内角低めにきっちりコントロールされたあの球を、どれだけ再現できるかが課題です。左打者の内角低め=右打者のアウトローは投球の原点。そこに正しいフォームできっちり投げ切れる制球力が身につけば、球速は160キロ以下でも絶対に打たれないし、どこにでも制球できるようになる。そうなればとてつもない投手になりますよ」

 

 大谷が「無敵の投手」になるための条件は、球速というよりはむしろこちらか。