中日がお祭り騒ぎの大爆勝だ。25日の巨人戦(ナゴヤドーム)は10―0の大勝で3連勝を飾った。

 盆と正月がいっぺんにやってきたかのような勝利だった。21日のDeNA戦(横浜)で頭部に死球を受け2試合欠場していた和田が、3試合ぶりのスタメン復帰を自ら祝うかのような3ラン。「思ったよりすんなり試合に入れた」と周囲をホッとさせれば、右肘痛で戦列を離れているルナに代わってスタメン出場が続いている期待の若手・高橋周も本拠地で初の本塁打を放ち、竜党を大いに沸かせた。投げては大野が無四球でプロ初の完封勝利。中日にとってこれ以上ない最高の内容となった。

 そんな見事な勝ちっぷりにチーム内からは「あの帽子のおかげ」との声が出ている。それは中日が夏休み期間中にナゴヤドームで主催する14試合限定で着帽することを決めた「サマーキャップ」だ。現場の要望とファンサービスの一環で決めたもので、夏をイメージして白を基調に、球団のロゴマークとつばを濃紺とした涼しげなデザイン。その帽子をかぶった初戦でいきなり快勝できたことで「サマーキャップの白帽子は白ボーシ(白星)だ。あの帽子の力だよ」と大絶賛されているのだ。

 ナインの間でも「新鮮でいいです」「勝ったのだからゲンがいいですね」と大好評で、早くも「ナゴヤドームだけではもったいない。ビジターでかぶってもいいんじゃない。白はドーム球場よりもカクテル光線に照らされた屋外球場の方がより映えるでしょ。やるべきだよ」との声まで出ている。

 白帽子で白星――。逆転優勝に向けて竜ナインの合言葉となるかもしれない。