大谷がワインドアップで投げたらどうなる?

2014年07月26日 11時18分

登板前日調整する大谷
登板前日調整する大谷

 日本球界最速タイの162キロを球宴でマークした日本ハム・大谷翔平投手(20)が、26日の楽天戦(コボスタ宮城)で自身初の2桁勝利に挑む。

 球宴のインパクトが大きすぎるため、どうしても日本新記録の163キロを期待してしまうところだが、今季の大谷は160キロオーバーの17球を含む全投球をセットポジションから投げている。となるとセットより反動をつけられるワインドアップで投げたとしたら一体どうなるのか?

 この疑問を黒木投手コーチにぶつけると結論は「関係ないですね」ときっぱり。「問題は右足一本で立ってからのフォームと体重移動の仕方」だと解説してくれた。そして、その先に大谷の「長所と欠点」があるのだという。

 大谷はよりストレートの球速を出そうとする時、踏み出した左足を着地後、瞬時に後方へ引っかくような動作をする。これはステップした左ヒザでいったん受け止めたパワーを上体に伝えるための工夫。もちろん、並の投手にはない強靱な下半身を持つからこそできる対処法なのだが、それは「長所であり短所」(黒木コーチ)なのだという。

「持っているエンジンにボディーがまだ追いついていない」と解説する黒木コーチによると「打者方向に体重移動した左ヒザの位置よりも、右肩が前に出てこない時に左足を引くことで今はその課題に対処している」。つまりは理想の体重移動がまだうまくできていないということだ。

 当然、ステップした左足を動かせば制球にブレが生じかねないため、フォームとしては問題があるということ。ただ、バランスのいい理想の肉体が完成し、下を固定したまま強く正確なストレートを投げられれば…。大谷にはさらなる進化の余地があるようだ。