真夏の「スタミナ対策」は万全だ。阪神・和田監督は後半戦の展望について「暑い時期が大事。熱い戦いをしていかないと9月に天王山的な試合ができなくなる」と明かした。日程的にも21日からの巨人3連戦を皮切りに5カード連続で屋外球場。その後、高校球児に本拠地・甲子園を明け渡し、長期ロードに出発する。このため“猛暑”との戦いも重要になってくるのだが、今年は準備万端だ。

 関川打撃コーチは「今年は“蓄え”がある。キャンプから夏を見据えて体力をつくってきた。だから、温存するのではなく蓄えたものを出していけばいい。“貯筋”がある」とニヤリ。山口投手コーチも「今年は走り込みも例年の1・5倍ぐらいの量をやってきた。その“蓄え”の成果がこれから出てくる。今後、大事なのは食事や睡眠」と胸を張った。

 昨年は貯金13で前半戦を終えたが、後半戦はまさかの大失速で27勝34敗2分け。見せ場すらないまま巨人の独走Vを許し、クライマックスシリーズも早々とファーストステージで敗退した。このためシーズン終了後のオーナー報告では心身両面のスタミナ不足が主な議題となり、昨年の秋季練習から着々と課題克服に取り組んでいた。

 昨年の反省を生かし、今季こそ「勝負の秋」に向けて「課題の夏」を乗り越えるつもりだ。