「マツダオールスターゲーム2014」の第1戦が18日、西武ドームで行われ、全セが7―0で全パに快勝した。通算成績は全セの75勝79敗10分け。楽天の監督休養問題などで、監督が二転三転した全パのベンチの内情はどうだったのか。そしてスター選手たちが一堂に会した舞台裏で起きたあんな事件、こんなハプニングなどなど、球宴面白情報を一挙大公開――。

 今回の球宴で全パのベンチには、黄金時代の西武に在籍していた3人が指導者として顔をそろえた。星野監督(楽天)の体調問題で急きょ全パの指揮を任された伊東監督(ロッテ)を筆頭に田辺監督代行(西武)、大久保監督代行(楽天)の3人だ。

 最年長の伊東監督は81年のドラフト1位、大久保、田辺両代行は84年の1位、2位の同期入団。レオ戦士のそろい踏みで仲良くチームをリードするかと思いきや、現役時代からの微妙な関係をのぞかせる人間模様がベンチ裏で展開した。

 チーム全体で集合写真を撮影したとき、隣り合って並んだ3人は一切目を合わせず、奇妙な緊張感を漂わせていた。特に伊東監督と大久保監督代行が話をするシーンは全く見られなかった。

 伊東監督は「田辺に選手のことを聞いて最終的にスタメンオーダーなどを決めた」。全パの打撃練習中、田辺監督代行は言葉は少ないながらも、伊東監督と話をしていた。これに対してデーブ(大久保監督代行)はといえば、打撃練習中はなぜか一人で外野をランニング…。

 その後も伊東監督から声をかけられるでもなく居心地の悪い大久保代行は手伝いでノッカーを務めていた西武・奈良原内野守備コーチのもとへ移動してみたり、全セベンチへ行って雑談をしたり。全く落ち着きを失っていた。

 黄金時代を知る西武関係者は「あの3人は3人とも水と油のような関係だった」といい、さらにこう続けた「特に当時、森監督のお気に入りだったツトム(伊東監督)に対しデーブは捕手としては全く評価されていなかった。(92年に)巨人にトレードされるまでの間はほとんど二軍の4番だったわけだからツトムにとってはライバル以下、眼中にさえ入っていなかったのでは」。

 首脳陣がこんなありさまでは、第2戦も全パの苦戦は確実か。