高木ドラゴンズが山崎を欲しがる3つの理由

2011年10月18日 14時00分

 今季限りで楽天を退団、現役続行を希望する山崎武司内野手の獲得に古巣・中日が乗り出す。

 井手編成担当は「新監督の意向も聞かないといけない」と慎重な姿勢だが、来季の新監督に決定しているその高木守道氏(70)は「彼のホームランは大きな魅力で、評価はしている。彼も名古屋で頑張れればというのはあるだろう。ファンの多い選手だしね」と前向きだ。

 山崎には来年44歳を迎える年齢面に加え、一塁しか守れないハンディがある。にもかかわらず獲得に執心する裏には、3つの理由がある。

 まずは高木氏も指摘する人気面。地元・愛知県出身の山崎の人気はすさまじいものがある。ナゴヤドームで今季3万5000人以上の大入りはわずか8試合しかないが、そのうち7試合は巨人戦で、残りの1試合が楽天戦。「山崎がいるから楽天戦は早くからチケットが売れる」(球団関係者)。ファン離れが加速しているだけに、山崎の集客力は大きな魅力だ。

 2つ目は将来の幹部候補生としての期待だ。中日OBで人気、実績ともに申し分のない山崎なら〝ポスト高木〟の資格は十分。早くも「中日入りすれば井上(二軍監督)や立浪(評論家)を飛び越して、次の監督候補の本命だよ」(球団関係者)との声が出ている。

 3つ目はナインの重し役だ。これまでは落合監督という大権力者が選手を抑えつけていたが、ソフトな高木氏に代わることでチームに緩みが出る懸念がある。だが同僚ナインに厳しい山崎が同じチームにいれば、そんな心配はいらない。現に主力ナインは「本当にウチに来るの」とピリピリムードを醸すなど、早くも効果は出ている。

 山崎の10年ぶりの古巣復帰。中日にとっては、まさに願ったりかなったりなのだ。