阪神が大谷にエール その狙いは…

2014年07月18日 16時00分

藤浪の心に火はつくか
藤浪の心に火はつくか

「マツダオールスターゲーム2014」第2戦(19日)で夢対決が実現する。17日、日本ハム・大谷翔平投手(20)と阪神・藤浪晋太郎投手(20)が先発することが決定したのだ。しかも、舞台は思い出の甲子園球場。将来の日本球界のエースと期待される逸材2人の投げ合いに注目が集まることは間違いないが、なぜか阪神サイドは大谷にエールを送っている。

 

 この日、遠征先の名古屋から球宴のために新幹線で上京した藤浪は(大谷との)“投げ合い”について「ファンのみなさんに喜んでいただけるよう、いいプレーをお見せしたいと思います」とコメント。函館から空路、東京入りした大谷は「なかなかやるチャンスもない。楽しみたい」と心をはやらせた。

 

 2人が注目対決に向けて意気込む中、阪神からはこんな要望が噴出している。「大谷にはものすごい投球をしてほしい。球速160キロを超えるとかね」(球団関係者)。阪神サイドから大谷へのまさかのエール。その理由は藤浪の“性格”にある。

 

 チーム関係者は「藤浪は大谷に対して、すごく冷静。周りがいくらたきつけても藤浪はそんなに大谷を意識しない。“大谷は大谷。自分は自分”と考えている。対戦すれば周りが喜ぶのは分かっているけど、ライバルとは思っていない」と指摘する。高校時代からしのぎを削ってきた2人だが、藤浪の大谷に対する意識はそれほど強くないという。

 

 もちろん過剰に意識する必要はないだろう。ただ、あるOBが「藤浪にはもっと大谷をライバルとして意識してほしい。ライバルの存在が自分を高める力になる」と話すように、お互いを意識して切磋琢磨することが“進化”を加速させることにもなる。しかも、超ハイレベルなライバル関係だ。

 

 そこで球団関係者は「すごい投球を目の前で見せられれば、いくら冷静な藤浪でも燃えるはずだ。大谷には藤浪のライバル心を刺激する投球をしてほしい」と、あえて大谷の好投を期待しているのだ。

 

 15日の中日戦ではプロ初の完投勝利をマーク。着実に成長している藤浪も「球宴でしっかり勉強したい」とトッププレーヤーが集う夢舞台を心待ちにしている。“最高の教材”は「ライバル・大谷」の豪快な投球かもしれない。