<マツダオールスターゲーム2014>阪神・藤浪が2年連続2度目の球宴で“真剣勝負”を誓った。

 17日、本拠地・甲子園球場で行われる19日の2戦目で先発することが決定。この日は日本ハム・大谷も先発予定で夢舞台で同世代ライバルの対決が実現することになった。

 そんな注目の対決を前に藤浪は球宴用のグラブやスパイクを用意しているものの「(昨年のようなパフォーマンスは)考えていない。去年も自分でやろうと思ってやったわけではないので…。オールスターはそういう場所じゃないという意見もいただいたので普通にいつもどおりの投球をしたい」と淡々と話した。

 昨年の球宴では藤浪が大阪桐蔭の先輩の日本ハム・中田に頭上を越える山なりスローボールを2球続けて投じ、中田がマウンドに詰め寄るという「乱闘コント」を行った。“黒幕”は大阪桐蔭OBでチームメートの阪神・西岡や捕手を務めていた中日・谷繁という大先輩。大いに球場を盛り上げた一方で球宴という球界最高峰の選手が集う舞台での“余興”は不要という批判も噴出した。こんな経緯もあって藤浪は、今回の球宴で自身の投球を披露することに専念することを表明したのだ。

 前半戦は7勝4敗、防御率3・40。「100球の壁」に悩まされた時期もあったが、前半戦最後の登板となる15日の中日戦ではプロ初の完投勝利をマークするなど確実に成長している。藤浪自身も「いい成績とは思わないが、そこそこ見られる数字になったと思います」と手応えを感じている。

 大谷との甲子園での“投げ合い”に向けて「ファンの皆さんに喜んでいただけるよう、いいプレーをお見せしたいと思います」とコメント。お互いに進化した投球を見せつけることで夢舞台を盛り上げるつもりだ。