【ニューヨーク16日(日本時間17日)発】レッドソックスの上原浩治投手(39)はオールスター戦に初選出で初登板を果たした。39歳での出場は日本人選手最年長。5―3の6回二死三塁に7番手でマウンドに上がった。打席はメゾラコ(レッズ)。フォーシームとスプリットで追い込み、3球目はファウル。最後は内角低めの128キロのスプリットで空振り三振に仕留めた。「一人だけでも十分。本当にいい経験をさせてもらいましたので満足」。充実した表情で振り返った。

 球宴には美穂夫人、長男・一真君(8)を同伴。さらにレッドソックスのマッサージセラピスト内窪信一郎氏も「オールスター期間中も体を診てもらわないといけないので」とチーム、米大リーグ機構に強く訴え、帯同を認めさせた。

 内窪氏と上原は右肘、ハムストリングを痛め、「一度は引退を考えた」オリオールズ時代からの長い付き合い。夢舞台で“恩人”に晴れ姿を披露することができ、上原も格別な思いだろう。