ロッテが獲得したキューバ代表の主砲、アルフレド・デスパイネ外野手(28=右投げ右打ち)は、果たして日本の野球に適応できるのか。デスパイネの力量については一部から気になる指摘も出ている。

 昨年、今年はキューバ政府の許可を受け、メキシカンリーグでプレー。同リーグはMLBから「3Aクラス相当」とされ、関係も深いことから、能力の高い所属選手がMLBスカウトたちの目に留まってメジャーへのキップをつかむケースも数多い。しかもデスパイネは「実を言うとメジャー入りを熱望していて亡命希望者」とささやかれていたため、メジャーから引く手あまたの状態かと思いきや…。実際はMLBスカウトたちから亡命をそそのかすようなラブコールが送られることは全くなかったという。

「身長はレッドソックスのペドロイアとほぼ同じで175センチ。しかし小柄の割に打撃スタイルはペドロイアのようにボールを叩くのではなく、大型選手のようにボールをすくい上げて打つのが特徴。筋骨隆々でパワーがあるから、打球を飛ばす力は間違いなくある。それでもあの特徴的な打法で変化球に対応できるかどうかが最後まで疑問視され、メジャー球団がデスパイネを獲得リストに載せることはなかったのです」(メジャー関係者)

 同世代でキューバから亡命したホワイトソックスのホセ・アブレイユ内野手(27)やアスレチックスのヨエニス・セスペデス外野手(28)、そして亡命せずにDeNAでプレーしているユリエスキ・グリエル内野手(30)と比較すると「変化球への対応という意味では3選手のほうがレベルが上で、やはりデスパイネの打法には疑問符がつく。少なくともメジャーは、そう見ている」(同関係者)という。