<阪神8-1中日(15日)>前日14日に一軍昇格したばかりの中日・高橋周平内野手(20)が、15日の阪神戦に「7番・三塁」で今季初めてスタメン出場したが4打数無安打。「自分の実力がなかった。悔しさはある」と唇をかみ締めた。谷繁監督も「内容だけ見ると力負けしていたね。これからということもあるし、結果を残していかなきゃというところもある」と物足らない様子だ。

 昨季の高木政権下で、高橋周は一、二軍を行ったり来たりさせられた。このままでは今季も同じ道をたどる可能性はある。だが、チーム関係者はこれに大反対で「今日、結果が出なかったからといっても一軍へ上げた以上、今後は相手の先発が右だろうが左だろうが、ずっと我慢して使い続けることも必要だ。周平を一人前にするためには一軍でどんどんスタメンを経験させないと本当の意味で脱皮できない」と進言する。別の関係者も「今回はルナの故障(右ヒジ痛)で周平を上げたが、ちょっと打てなかったらすぐに下へ落とすような使い方はしてほしくない」ときっぱりだ。

 将来のドラゴンズを背負う逸材といわれる高橋周を谷繁監督がどう育てるか。チーム内でも注目されている。