<阪神12-5巨人(11日)>巨人・原辰徳監督(55)が見せた内野5人シフト破って快勝した阪神ベンチからは奇策をあざ笑う声が続出した。

 何としても追加点が欲しい場面で一気に試合の流れを引き寄せる2点となっただけに和田監督は「チャンスでセンターオーバーというか、センターがいなかったけど…」とニンマリ。チーム関係者も「策におぼれたな。これで勢いがつく。ありがたい」と皮肉交りに話した。

 また、巨人は5月10日にも主砲・ゴメスの打席で二、三塁間に3人の内野手を配置する「ゴメスシフト」を敷いて失点していることから「奇策を1年で2回もやったらアカン」とあきれ顔の関係者もいた。

 さらに、ベンチ内では「原監督がマウンドに行った時、笑っているように見える選手がいた。ひょっとして選手は『余計なことするなよ』という思いだったんじゃないか。巨人も一枚岩ではないのかもしれない」とライバルの内情を心配する声も出ていた、という。