松田不在で若鷹にチャンス到来

2012年08月07日 12時00分

 ソフトバンクは今日7日の日本ハム戦(帯広)で、これまで5度失敗している「勝率5割復帰」に挑む。これまで打線をさせてきた松田が骨折のため3日に戦線を離脱、今季絶望となった。チームにとっては痛すぎるアクシデントだが、これが鷹軍の野球をモデルチェンジさせる絶好のきっかけとなった。不振が続いていた打線は4日からの2試合で29安打17点と大爆発するなど、その効果はさっそく表れている。

 

 ソフトバンクは6日、逆転Vを目指して北の大地・北海道に乗り込んだ。首位・日本ハムまでのゲーム差は5。まずは、今日7日の試合で3連勝を飾って、5月27日以来の勝率5割復帰を果たす。

 

 現在チームがピンチに立たされているのは間違いない。打率3割5厘、9本塁打、56打点、16盗塁と孤軍奮闘していた松田が右手甲の骨折で離脱。今季中の復帰が絶望的になった。不動の三塁手にして、ムードメーカーでもあり、まさに軸となっていた存在だけに、チームに与えた絶望感は相当なものだった。

 

 しかし、あるチーム関係者は「松田の故障はどう考えても痛すぎる。だけど、逆にこれがいい結果につながるかもしれない」。4日、5日の西武戦では不振だった打線が合計29安打17点の大爆発を見せたが、その要因の一つが、松田が抜けたことでチーム全体に思い切った動きが生まれ始めたからだという。

 

 強力なポイントゲッターが負傷離脱。首脳陣は「組み替えを含めていろいろと考えて戦っていかないといけない」(藤井打撃コーチ)。さっそく4日からは長打がある松田が抜けているにもかかわらず小久保を思い切ってスタメンから外すと、中村、李杜軒(写真右)の若手を日替わりで一塁に起用。今宮、明石(写真左)の三遊間コンビなど、ここ2試合は平均年齢24歳の若手内野陣を組んだ。

 

 さらには、そんな若手の勢いを生かした攻撃が決まり出した。今季は打線の得点能力が低いことから、無死一塁から犠打で手堅く送るケースが多かった。しかし4日の試合で1点リードの4回には高谷が積極的に打って出れば、5日の試合でも2点リードの5回に明石が強行。いずれもその回に3点を奪い勝負を決めた。

 

 ムードメーカー不在の心配も「松田さんにはかなわないですが、頑張っていきます」(柳田)などと若手が大張り切りでカバー。選手会長の本多が「若手のハングリー精神が生まれている。これがチームの強みになると思う」と話すなど、チームの雰囲気はむしろ上げ潮だ。