巨人は8日、台風8号の沖縄本島接近により「特別警報」が発令されたことを受け、予定されていたセルラースタジアムでの全体練習を中止し、全選手、関係者は那覇市内の宿舎内で外出を控えて、終日静養した。

 原監督は「選手一人ひとりが宿舎内で身体のメンテナンスと、明日(9日、DeNA戦)への準備をする時間に使います」と球団を通じてコメント。今日9日に試合が行われた場合は、前日登板予定だった菅野が先発する。

 ただし「準備」といっても、一般客も泊まるホテル内ではやれることも限られる。選手の多くは自室でビデオ観賞や読書などで空いた時間を潰していたが、それもすぐに限界。午後になってロビーに姿を現したマシソンは「退屈すぎるよ!」とボヤくと、宿舎内の土産店を物色していた。

 同じくロビーをうろついていたコーチは「外出禁止だから仕方ないけど、ホテル内にパチンコ店があったらなあ」。暴風吹き荒れる外の景色をうらめしそうに見つめていた選手は「せっかくの休日に松山へ行けないなんて…」と那覇市最大のネオン街に思いをはせた。

 缶詰ナインのストレスは爆発寸前だが、天候相手にはどうしようもない。那覇市内ではこの日、最大風速50メートルを超える強風が吹いたため、セルラースタジアムのグラウンドには全面シートを張れなかった。台風が通過しても、風やグラウンド状態次第では9日の試合開催も微妙な状況となりそうだ。