中日は2日のDeNA戦(富山)に2―6で敗れて連勝が4でストップし、勝率5割に逆戻りした。誤算は1点ビハインドの8回に登板した浅尾拓也(29)だ。制球が定まらず、いきなり連続四球を与えると、野選も絡んで満塁。何とか一死を取ったが山崎に押し出し死球。二死満塁からは筒香に走者一掃の三塁打を浴び、2/3イニング、4失点で降板した。

「踏ん張らなきゃいけないところで、それができなかった。試合を壊してしまって申し訳ないです」と浅尾はうなだれるばかり。内容が内容だけに今後が心配されるが、友利投手コーチは「こういう日もあるでしょ。そんなに深刻な話じゃない。(右ヒジ痛からの)病み上がりだしね」とあっさり。チーム関係者も「浅尾は大丈夫だよ」と断言する。

 チームに浅尾を立ち直らせる“武器”があるからだという。それは“岩瀬会”なるもの。ある裏方がこう証言する。「試合で失敗したり、結果が出なかったりした選手に、まんちゃん(岩瀬の愛称)が声をかけて飲みに連れて行くと、その選手が活躍し始める傾向があるんです。今まで何人もいます。浅尾もそうなるはずですよ」。実際、ある若手選手は「僕も岩瀬さんに声をかけてもらって(状態が)よくなった」と感謝するほどだ。

 岩瀬は「特別なことはしていませんよ」と話すが、チーム関係者たちはその効果を信じて疑わない。果たして浅尾の次回登板はどうなるか…。