中日Aクラス再浮上の裏に“甲子園対策”

2014年06月30日 16時00分

他の選手と同じようにノックを受ける先発投手の浜田(手前)

 中日が29日の阪神戦(甲子園)に10―2で大勝。交流戦明けの大事な阪神3連戦に2勝1分けで勝ち越して、勝率を5割に戻し、4月10日以来の3位に浮上した。

 

 その舞台裏では、チームぐるみで苦手払拭に取り組んでいた。阪神3連戦の甲子園での試合前練習。そこに、これまでの中日では見かけない光景があった。それは、その日の先発予定の投手によるゴロ捕。第1戦は大野、第2戦は山井、そして29日の第3戦は浜田が、それぞれ登板日に近藤投手コーチからのノックを受けていた。

 

 通常なら先発投手が、登板当日にゴロ捕を受けることはほとんどない。打球を受け損なってケガにつながる可能性があるからだ。しかし、それをあえてやったことに理由があった。「ウチは土のグラウンドで弱いでしょう。だから、できることは確実にやろうと話し合った。ゴロはきっちりと捕る。細かいプレーは基本に忠実にこなす。それがドラゴンズの野球だからね。ピッチャーだって投げた後は野手。だから先発もノックを受ける」とコーチの1人。

 

 チーム関係者は「野手だって見ているからね。今日投げる先発が、あそこまでやっていれば、自分たちもきっちりとやろうと思うでしょう」と話し、戒めの効果も狙ったようだ。この日の3戦目、4失策だった阪神に対して中日は失策なし。安打数は中日13安打、阪神10安打と大差がないにもかかわらず大きな点差につながった。“甲子園対策”が功を奏した結果だった。