中日に逆転負けのオリックスは“崩壊のXデー”に戦々恐々となっている。

 連勝が7で止まったばかり。15日現在、パ・リーグ首位、交流戦2位と強さの方が目立っているはずだが、首脳陣の一人は「ウチは勝ちグセのないチームだから…」と声を潜める。チーム関係者も「今、ウチが勝っているのは投手のおかげ。夏に入って投手が疲れてばててくると防御率はどうしても悪くなる。そうなった時に野手がどこまでフォローできるか。そこが心配なんだよ」と弱気だ。

 オリックスのチーム防御率は2・33で12球団トップだが、この日の中日戦では“鉄壁のセットアッパー”佐藤達が和田に痛恨の勝ち越し2ランを浴びての負け。そんなところも周囲は気にしている。別の関係者も「地力のあるチームは勝負どころで踏ん張れるが、ウチは崩れるとそのままいくからね」とポツリ。「ここ数年を考えてもウチは負ける時はとことん負けるから…」と大連敗を警戒する声も出ているほどだ。

 17日からは交流戦で首位を争う巨人と敵地・東京ドームで2連戦。すべてが杞憂に終わればいいが…。