<ソフトバンク4-3中日(12日)>中日がショッキングな敗戦だ。12日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で3点リードを守護神・岩瀬仁紀(39)が守れず逆転サヨナラ負け。百戦錬磨のストッパーも試合後は「高かった? そうですね。投げている感じはそうでもなかったんですけど…」とぼうぜん自失とした表情だった。

 さらにチーム内は“悪夢”を思い起こさせられたことでもピリピリしている。チーム関係者は「昨年はチームがいい感じになってきたところで、ここ(ヤフオクドーム)に来て、ひどい目にあって失速した。やっぱり、ここはろくでもないんじゃないか」と顔をしかめた。

 昨年の中日はスタートでつまずき、借金生活で下位に低迷したが、交流戦の開幕からシーズン初の4連勝を達成。一気にBクラスからAクラスに浮上して5割も見えてきたが、その矢先の5月19、20日のヤフオクドームでのソフトバンク2連戦で4―12、4―10といずれも大敗し、そこから5連敗と再び、悪い流れへ。結果的に、そのソフトバンク戦が12年ぶりのBクラス転落のターニングポイントとなった。

 今年は前日11日の試合で勝利。2007年から続いていたヤフオクドームでの交流戦連敗を13で止め「今年は大丈夫」と思っていたら、この日、まさかの逆転負け。衝撃の事態に「ここからひどいことになるんじゃないか」と不安になっているのだ。

 谷繁監督は「岩瀬で負けたということ。それ以上はない」と言って帰りのバスに乗り込んだ。昨季の悪夢の再現だけは避けたいところだが、果たして…。