“キューバの至宝”DeNAのユリエスキ・グリエル内野手(30)が、オリックス戦で来日1号を放った。
「3番・二塁」でスタメン出場。

 相手先発・西に対して、1回の第1打席は二飛、4回の第2打席は空振り三振に倒れたが、6回の第3打席で一死二塁から左前適時打。8回の第4打席ではオリックスの中継ぎエース・佐藤達の146キロのストレートをとらえ、バックスクリーン左に叩き込んだ。中畑監督も「やはり、いいムードを持っている。心強い戦力が入ってきてくれた」と、うなるばかりだ。

 ハードな日程に「体じゅうが痛くて万全ではない。筋肉痛があります」と疲れ気味ながら「ホームランは満足している。ゾーンとコースを狙って何でも対応できるようにしていた。大事な一本になった」とグリエル。ホームランボールをキューバに持ち帰って「価値のあるボールを飾る部屋」に置きたいという。しかし、チームは敗戦。「ホームランはうれしいけど、完全な喜びではない。勝てなかったから…」と悔しさもにじませた。