ソフトバンクが6日の広島戦(マツダ)に10―3で快勝して3連勝。特に目立ったのは4番・李大浩内野手(31)で5打数4安打3打点と大活躍だ。

 これで11試合連続安打と、もともとバットは好調だったが、これまでは満塁の場面で1本もヒットなし、走者が三塁にいる絶好機でも17打数3安打と勝負弱さが玉にキズ。得点圏打率は交流戦でも1割台で首脳陣は「4番として何とかしなければいけないという気持ちが強くなっている」と心配していた。それが、この日は違った。3回無死満塁で逆転の2点適時打を放てば、4回にも無死三塁で左前適時打だ。

 これにはチーム関係者もニンマリ。「チャンスで立て続けに打って、これで李大浩も楽な気持ちで打てるようになるはず。これまでもチャンスじゃない場面でヒットは出ていたわけだし、オリックス時代にはチャンスで打点を稼いでいたんだからね」と鷹の4番の重圧から抜け出すきっかけをつかんだとみている。

 李大浩も「(調子は)一番いいと言って間違いない。満足できる打球が出ている」ときっぱり。真の姿を見せるのはこれからか。