<朝井秀樹のおじゃまします>どうも、アサイです。今回はパ・リーグ首位をキープしているオリックスの本拠地・京セラドームにおじゃましました。


 1日は1―2の僅差で巨人に敗れましたが、先発のディクソンは7回途中2失点の好投。12球団トップのチーム防御率を誇る投手陣への信頼は揺るぎません。今年の強さは、やはり充実した投手陣にあります。正捕手の伊藤も「昨年のチーム防御率が良かったことが今年の自信につながっていると思います」と話してくれました。


 昨季は順位こそ5位でしたが、防御率はリーグトップ。今年はエース金子、助っ人右腕のディクソンに加え、開幕から8連勝を飾って球団記録を塗り替えた西がいます。この若きエース候補が大きく成長を遂げた理由について伊藤に聞くと、こう明かしてくれました。


「もともと右打者のインコースにはきちんと投げられる投手でしたけど、今年はすべての球がボール1つ分低くなったんです。試合の要所要所でいいボールが投げれるようになったから防御率が下がったんだと思います」


 このまま一気に18年ぶりの優勝――といきたいところですが、守護神の平野佳は意外なことを心配していました。「僕らには優勝の経験がない。だから、どこがシーズンの山場なのか、勝負どころがどこに来るのかが分からないんですよね」


 クライマックスシリーズに進出したのは2008年が最初で最後。平野佳が不安に思うのも無理はありません。それでも楽天で一緒にプレーさせていただいた鉄平さんは「今は勝っているから、そのまま突っ走りたい」と前向きでした。チームのムードは変わらずいいですし、僕が予想した阪神とオリックスとの日本シリーズ実現の日も近いかもしれないですね。
 (本紙評論家)