リハビリ開始の内川 長期離脱も「しっかり治す」

2014年05月31日 11時00分

リハビリを開始した内川

 ソフトバンク・内川が30日、西戸崎の室内練習場でリハビリを開始した。右大臀筋肉離れのため、26日に出場選手登録を抹消。ようやくトレーニングを再開したが、早期復帰よりも完治を優先させる方針だ。日本一を目指すチームのため、完全復活を見据えた“長期離脱”も辞さない構えでいる。

 リハビリ初日のこの日は屋外をウオーキングし、ウエートトレーニングとハリ、電気治療など軽めの調整を行った。ようやく歩けるまでに回復し、日常生活も問題なし。「やった直後に比べれば全然いい。動けそうな気がしてきました」と内川の表情は明るく、田中トレーナー統括も「今日は様子見。ジョギングなどの再開のメドは今のところまだ分からないが、痛みは落ち着いている」と語った。

 抹消直後はチームへの申し訳なさでいっぱいだった。しかし「迷惑をかけたと思うなら、しっかりと治して戻らないと」と気持ちを切り替えた。完全復活を望むのはチームも同じ。小川ヘッドコーチは「代打とかDHで代走を出さなくてもいいレベルになってから、もう一度考えないと」。この先の戦いを見据え、鷹打線をけん引する内川の完全復活を求めた。

 戦列を離れるが、その間もムダにはしない。24日の阪神戦(ヤフオク)は出場こそなかったが、ベンチに座って積極的に声を出し、チームメートを鼓舞した。「久しぶりに客観的に野球を見た。こういうふうに見えてるんだ、って」。これまでにも試合後に一人で観客席に座り、グラウンドを見下ろすこともあった。「自分がどんなふうに見えているのか。客観的に見ることで気付かされることもある」。離脱している今だからこそ、外から野球を見ることで何かを感じ「今度出る時には、どうにかプラスにしないと」と貪欲な姿勢は健在だ。

 トレーニングこそ始めたものの、まだジョギングもできず復帰のメドは立たない状態。「抹消期間があけたらすぐにでも戻りたいが、日を決めると無理もしてしまう。走ってみたり打ってみたりしてどうなのか。今の時点では言いようがない」(内川)。ソフトバンクは首位オリックスとのゲーム差を詰めきれずにいるが、チームを思って完治を目指す決断をした内川のためにも、その穴を感じさせない戦いを見せたいところだ。