【核心直撃】楽天・星野仙一監督(67)と同じく、難病の黄色靱帯骨化症からの復帰を目指すソフトバンクの大隣憲司投手(29)が5月29日のウエスタン・リーグ阪神戦(雁の巣)に登板した。昨年6月に手術を受け、春季教育リーグなどでは投げていたが、二軍の公式戦は初めて。9回にマウンドに上がり、2/3回を無安打2四球無失点だった左腕に、ここまでの苦労などを聞いた。

 ――手術後初の二軍戦登板となったが

 大隣:二軍で投げさせてもらえるまで順調に来たが、これからがまだまだ勝負です。

 ――体の状態は

 大隣:左のヒザ下だけは、まだ温かい、冷たいとかが分からない。熱湯をかけられても全然分からないですね。感覚が戻るまでには何年もかかるみたいです。

 ――楽天・星野監督も同じ黄色靱帯骨化症と診断された

 大隣:僕は最初に感覚がなくなって、しびれがきた。人によって症状の出方も違うみたい。星野監督も大変でしょうけど、まずは僕自身、復帰できるよう頑張らないと。

 ――昨年6月に手術した時に不安はなかったか

 大隣:自分の場合は早期でしたし、手術したら治って、今まで通りに投げられるようになると思った。そんなに深く考えることはなかったですね。

 ――リハビリは大変だった

 大隣:そんなにキツくはなかったです。手術の翌日から歩いたりしてましたし、足裏の感覚を戻すために、よく家で青竹踏みをしてましたね。

 ――手術、リハビリの間、励みになったものは

 大隣:特にないですけど…あえて挙げるならヤフーのコメント欄ですかね(笑い)。それまではあまり見ることはなかったんですが、たまたま見たら「大隣頑張れ」とか「復帰できるのを祈ってます」とか。意外と気にして応援してくれてる人が多いんだな、と。

 ――今のパワーの源は

 大隣:だんだん一軍への復帰が見えてきたことですね。三軍からこうやって二軍で投げるようになって、頑張っていけば一軍に戻れる可能性が出てくる。そういうのがあると頑張らなアカンな、と。5段飛ばしはできない。一歩一歩です。

 ――今後については

 大隣:交流戦後、7月にはしっかりと自分の調子を上げて、一軍に呼んでもらえるようにしたいです。