やっと1勝!内海勝てなくても求心力アップしていた

2014年05月30日 16時00分

ウイニングボールを手に笑顔を見せる内海。右は村田

 巨人・内海哲也(32)が29日の楽天戦(東京ドーム)に先発し、7回無失点。チームも6―0で勝ち、10試合目の先発にしてようやく今季初勝利を挙げた。

 

 開幕から2か月間、白星から遠ざかっていただけに「(今まで)苦しいしかなかった。一番苦しんだ1勝だし、勝つって本当に大変だなと感じた1勝だった」と振り返った。原辰徳監督(55)は「私を含めて胸のつかえといいますかね、チーム全体がそういうものがあったと思います。1勝目とはいえ、彼にとっても忘れられない1勝になったし、チームとしても非常に大きな勝ちだった」とエースをねぎらった。

 

 内海自身からすれば“チームに迷惑をかけた”思いでいっぱいだろうが、チーム関係者は「実はこの勝てない期間で、チーム内で内海の株がグッと上がったんだ」という。

 

「勝てないと声もかけられないほど悲壮感を漂わせる時もあった内海が、今回は明るく周囲に接していた。調整法なども一切変えず、ひたすら流れが来るのを待つ姿に、慎之助(阿部)も『0勝でもルーティンを変えずに同じペースでやっているから偉いよ』とひそかにたたえていたほど」(関係者)。最悪の状態にもジタバタせず周囲を気遣う姿が、かえって内海の求心力をアップさせていたという。

 

 杉内は「内海、すごいと思うんですよ。僕は(勝てないと)下を向いて何かにぶつかってますもんね。(気持ちが)落ちるタイプだから。僕は最長でも4試合くらいなんですよ、勝てない時期は(それでも大変だった)。2か月とか想像できない。すごいですよ。勝てないショックは大きいでしょうけど(内海は)前を向いているから」。杉内も負けるととことん落ち込んでしまうタイプだけに、内海の必死に前を向く姿勢に少なからず影響を受けていた。

 

「1試合でも多く勝てるように、これからチームに恩返ししたい」と、フル回転を誓った内海。本人だけでなくチームにとっても、負け続けた2か月間は決して無駄ではなかったか。