中畑監督を直撃!グリエル意外な起用法

2014年05月31日 16時00分

中畑監督(右)は前田氏に熱弁を振るった

<前田幸長の直球勝負>セ・リーグ最下位に沈んでいるDeNA・中畑清監督(60)を、本紙評論家・前田幸長氏が直撃。巻き返しからAクラス入りを狙う指揮官の熱い本音をじっくりと聞き出した。浮上のキーマンに指名されたのは、やはり「あの男」のようで…。

 

 DeNAからいいニュースが伝わってこない。中畑監督が「何せ打ててないからねえ」と嘆いたように、チーム得点はリーグ最下位。ブランコを中心として昨季リーグ1位の630得点を叩き出した強力打線は、確かに元気がない。

 

 だが、中畑監督は1人の新助っ人の加入が打線に劇的な変化をもたらすと見ている。キューバ代表のユリエスキ・グリエル内野手(29)だ。早ければ6月6日の日本ハム戦で一軍デビューすることになりそうなグリエルについて聞いてみると、やや弾んだトーンで次のような言葉が返ってきた。

 

 中畑監督:グリエルが入ってくることによって、現状で点の取れていない打線の起爆剤になってくれればいいよね。実際、彼が20歳の時に出場したアテネ五輪では(自身も監督代行として日本代表チームを率いていたので)生で見たこともあるけれど、とてもいい選手だったよな。

 

 本職が二塁と三塁のグリエルが加われば、レギュラーの誰かが外れなければならない。外野へのコンバートもささやかれる正二塁手・石川か、あるいは三塁のバルディリスなのか。ところが…。中畑監督はグリエルの意外な起用法を口にしたのである。

 

 中畑監督:ショートでいこうと思っている。(現正遊撃手の)山崎も、もちろん頑張っているんだけどね。

 

 これは意外な発想だった。打撃だけでなく守備も世界でトップクラスともっぱらのグリエルならば、本職以外の遊撃でも十分にこなせると踏んでいるのだろう。

 

 それでは現状でブランコ、バルディリス、ソーサ、モスコーソを有する外国人枠の問題はどうするのか。「ソーサが外れるのではないか」と予想する関係者も多くいるが、これには否定的な見解を示した。

 

 中畑監督:確かにソーサは調子を落としていたけれど、今はだいぶ戻してきた。それに彼は外国人選手のまとめ役だからね。ただ、その一方でモスコーソが少し調子を落としてきている。(外れるのは)モスコーソになるんじゃないかな。

 

 もちろん、モスコーソにも前出の山崎にも「現時点で」という注釈が付けられていることを補足しておきたい。まだまだ2人が挽回するチャンスは十分。彼らが発奮すれば、それはそれでグリエル加入の相乗効果になる。中畑監督にとっても、うれしい悩みになるはずだ。

 

 最後に「交流戦を5割で乗り切っていけば、その後も乗っていける。このチームはオレみたいな元気のある監督で良かったよな。ガハハッ」と得意の“ガハハ節”で締めた中畑監督。Aクラス入りの目標は少しも色あせていないようだ。

 

(本紙評論家)