バレ斬りでもまだまだ…大谷の成長を阻むポカ癖

2014年05月30日 11時00分

7回、大谷はバレンティンに渾身の投球。158キロをマークした

 二刀流で注目の日本ハム・大谷翔平(19)が28日のヤクルト戦(神宮)に先発し、7回2失点。試合は延長12回、4―4の引き分けだった。

 注目されたバレンティンとの対戦は、再三得点圏に走者を背負いながら真っ向勝負を挑み、二ゴロ、遊ゴロ、空振り三振、中飛と完勝。第4打席の4球目、ファウルされた直球はプロ入り後自己最速タイの158キロをマークするなど見せ場を作った。

 大谷は「入りの調子自体は一番悪かった。その中でも粘れたんでよかった」と語ったが、この日許した2失点はいずれも防げた不用意な失点。3回に山田に浴びた先制打は、直前の打者をストレートの四球で歩かせた直後、初球にストライクを欲しがって甘く入ったスライダーを狙い打たれたもの。4回、雄平に打たれたソロ本塁打も不用意に投げた甘い直球を痛打された失投だった。

 これが前回20日の中日戦で6回に突如崩れ、一挙5失点した変調にも通じる大谷の課題で、黒木投手コーチは「翔平は敏感なようで鈍感。細かい感性の部分で投手としての浅さがまだある」と指摘する。具体的には前回の中日戦、大谷は炎上直前のマウンドでの投球練習中に突然、前の打席でポケットにしのばせていた走塁用グラブの存在に気がつき、わざわざグラブを置きにベンチに引き返している。そうした不注意による“ポカ”は、投球にも出てしまうというわけだ。

「投手としての普段の心がけはそういうところに出てくるもの。そういうスキを作らないために常日頃からブルペンの一球一球の意図を大事にするべきだし、いろんなことに細心の注意を払えないと感性は磨かれていかない」(黒木コーチ)

 首脳陣から「ドン(鈍)ちゃん」と呼ばれている大谷。ポカの多い投手で終わらないためにも、感性を磨いていく必要がありそうだ。