阪神OBが激怒!“お人よし野球”やめろ

2014年05月29日 16時00分

9回、自らの暴投のカバーに走る呉昇桓(左)

 阪神が28日の西武戦(甲子園)で5―7と敗れた。開幕から低迷する西武に対して勝利を目前にしながら9回にミス連発で痛恨の逆転負け。今季は不振やアクシデントに苦しむ相手に取りこぼすケースが目立っており、OBからは「優勝のために“お人よし野球”を返上しろ!」と猛ゲキが飛んだ。

 

 試合終盤のシーソーゲームも8回裏に1点を勝ち越した。ここまで交流戦3勝3敗ながら3カードすべて初戦を落とす苦しい展開。4カード目にして初めて1戦目を勝ってチームに勢いをつけたいところだったが、9回に開幕から21試合連続救援失敗なしの守護神・呉昇桓がバント処理での三塁悪送球、暴投と自滅でまさかの逆転を許してしまった。和田監督も「ゲーム展開からしたら、とりたい試合だった」と唇をかんだ。

 

 試合前の段階で西武は12球団ワーストの勝率3割4分。交流戦でも1勝5敗と不振が続いていただけに、上位を狙うためにもキッチリ勝っておきたかった。さらに、今季は相手投手の制球難や守備のミスで得点をもらっても、同じように失策や四球連発で失点。また、主力の故障などのアクシデントによる阪神有利の状況を生かすことができないケースが多い。

 

 5日のヤクルト戦で主砲・バレンティンが欠場したにもかかわらず1―13と大敗。7日の中日戦では故障で登板回避した川上の代わりに緊急先発した浜田にプロ初完封を許した。

 

 この戦いぶりに、あるOBは「今年はこういうのが多い。相手が調子が悪くて勝てそうな試合で凡ミスをして相手を助けてしまったり、相手がミスをしてくれているのに、お付き合いするようにこっちもミスをして流れを返してしまう。お人よし野球や。食うか食われるかの勝負。これでは優勝争いできても最後は泣く」と苦言を呈する。

 

 首脳陣も虎ナインの“お人よしぶり”には頭を抱えている。あるコーチは「こっちに有利な状況になると“勝たなきゃいけない”という気持ちが強くなって逆に動きが硬くなってしまう傾向がある。この当たりが勝負弱さにもつながっている。何とか解消しないといけないんだけど…」と渋い表情だ。

 

 9年ぶりリーグ優勝に向けて大きな課題が浮き彫りになった。