<中日1-0オリックス(28日)>オリックスの先発・西勇輝(23)に今季初黒星をつけた中日は引き分けを挟んで今季初の5連勝。0―0の7回二死二塁の場面でエクトル・ルナ内野手(34)が中前適時打。ワンチャンスをものにして勝利をつかんだ。

 まさに値千金の一打を放ったルナは28日現在、打率3割2分7厘、37打点と開幕から好調キープ。この裏には“阪神・マートンパワー”があるという。ルナは、ドミニカ共和国のウインターリーグで所属した「アギラス」のトレーナーで現在、来日中の親友・ホルヘ・ペーニャ氏から毎日、無償でマッサージをしてもらっているが、そのペーニャ氏の右手首には、マートンからもらった黄色のリストバントが巻かれている。

 昨季まで阪神に在籍したソフトバンク・スタンリッジとペーニャ氏が親しい間柄。そのスタンリッジを介してペーニャ氏はマートンと知り合い、手に入れたものだが、ルナは「日本で先に大成功を収めているマートンのパワーが(ペーニャ氏からのマッサージを通じて)注入されているみたいな感じがするんだよ」というのだ。

「野球というのはいい時もあれば悪い時もある。ネガティブな気持ちは持たないようにしている」とルナ。“マートンパワー”でシーズンを好調なままで完走できると信じている。