楽天・星野監督を襲った難病「胸椎黄色靱帯骨化症」の正体

2014年05月29日 08時00分

闘将・星野監督をむしばんだ病とは

 楽天・星野仙一監督(67)が罹患した難病「胸椎黄色靱帯骨化症」とは、どんな病気なのか。

 本紙で「病院に行く前に読んでおきたい~お薬講座」を連載中の新潟大学名誉教授・岡田正彦氏に聞いた。

「胸椎というのはいわゆる背骨のことです。人間の背骨は全部で12個あり、上下に積み木のように並んでいます。その中心には空間(脊柱管)があって、神経の束(脊髄)が通っているのです。この空間に腫瘍などができると神経の束を圧迫し、腰の痛み、足のしびれ、まひなどの症状が起こるわけです」

 脊柱管には上下の胸椎をつなぐひものようなもの(靱帯)があるが、おなか側の靱帯を「後縦靱帯」、背中側を「黄色靱帯」という。つまり、星野監督の場合は背中側の靱帯が骨のように硬くなり、神経を圧迫している状態だ。

「原因は不明。40歳以上に多く、男女差はありません。手術は背中側からメスを入れて、硬くなった部位を切り取るという方法になります」(岡田名誉教授)

 ただ、この病気が厄介なのは「病気の進行具合(予後)は個人差が大きく、予測は難しいと言われています」。

 また、手術後の無理は禁物。悪化を防ぐために無理な体勢をとることや転倒・転落などに注意しなければならないという。

 中高年で、しびれや歩行障害など、思いあたる症状があるようなら、一度診断してもらった方がいいかもしれない。黄色靱帯骨化症はCT(コンピューター断層撮影)検査で見つけることができる。