G首脳が望む原監督の再配置転換策

2014年05月28日 16時00分

阿部(左)との信頼も深い秦コーチ

 巨人が2年ぶりの交流戦制覇へ向け、4勝2敗とまずまずのスタートを切った。28日からは昨年の日本シリーズで敗れた楽天を東京ドームに迎える。そんなチームで今、悩みの種となっているのが、打撃絶不調の主力野手陣だ。強力打線復活の道を探る首脳陣の間からは、原監督にコーチ陣の“再配置転換”を求める声が上がっている。

 

 日本ハム戦(25、26日)で連勝の原動力となったのは投手陣だった。初戦は今季初先発の小山が8回途中無失点の快投を演じ、2―0の投手戦を制した。2戦目は先発の杉内が打球直撃で降板するアクシデントがあったが、リリーフ陣が終盤を無失点で乗り切って4―3のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。

 

 一方の打線は、最近4試合で計9得点と元気がない。原因は“枢軸”たちの不調だ。阿部が規定打席到達選手中で31人中30位の打率2割3分4厘に沈んでいるのを筆頭に、村田と長野も2割台中盤で低空飛行を続けている。

 

 原監督は連日激しく打線を組み替えながら長野を9番に据えたり、村田に代打を送るなどの“ショック療法”を試しているが、調子はなかなか上向かない。ルーキーの石川に7回無失点にひねられた24日のロッテ戦後には「交流戦の難しさとはいえ、もう少し打者が対応しないといけない」と苦言を呈した。

 

 指揮官は交流戦開幕の西武戦(20日)から村田打撃コーチをバッテリー担当兼任に、吉原バッテリーコーチをブルペン担当に“左遷”する人事を発令したが、これはバッテリー強化を目的としたもの。チームスタッフは「むしろ打線への悪影響の方が大きいのではないか」と指摘してこう続ける。

 

「チュウさん(村田)は生え抜き連中から信頼されているからね。『グッと構えて、ガッと打てばいいんだ!』というような指示が、長野みたいな“天才型”の選手たちには結構合うみたい。でもバッテリーを担当すると打撃に手が回らなくなるからね。彼らは心細く感じているはずだよ」

 

 同じく現状を憂慮するコーチの一人は、指揮官に一軍首脳陣の“再配置転換”を進言した。

 

「外された吉原コーチは居場所がないし、このままではチームの空気も悪くなるだけ。彼のためにも秦コーチ(二軍バッテリー担当)と入れ替えるのが一番しっくりいく。秦コーチなら慎之助にもモノが言えるし、チュウさんは打撃に専念できる」

 

 原監督が一、二軍を含めたコーチの入れ替えを行わなかったのは「静かに事を収めようという気遣い」との声もある。だがその結果、コーチ陣がうまく機能しなくなるとすれば本末転倒だ。巨人が日本一を奪回するには、強力打線の立て直しが不可欠。指揮官が次に打つのはどんな一手か。