巨人VS清武氏 証人尋問で判明した「機密文書流出」の手口

2014年05月28日 08時00分

東京地裁に出廷した清武氏

 巨人を2011年11月に解任された清武英利前球団代表兼GMが、出版社「ワック」に持ち出した機密文書4点の引き渡しを巨人が求めた訴訟の証人尋問が26日、東京地裁で行われ、巨人側が提出した証拠資料により文書流出の“手口”が明らかになった。

 球団側の説明によれば、清武氏の解任後に同氏の業務用パソコンのメール送受信記録を調べたところ、清武氏が2010年12月にシンガポール在住の知人女性Aさんに、読売新聞社の記事端末から不正に入手した長嶋茂雄終身名誉監督に関する「連載を想定した長大な未掲載原稿」をメールで送付していたことが判明したという。

 その後、巨人はシンガポール高裁への民事保全手続きの申し立てなどを行い、原稿を差し押さえ。その際に長嶋氏の原稿とは別に、清武氏が球団から持ち出したデータなど約2万9000点のコピーも発見され、Aさんとの和解成立後にすべて引き渡されたという。

 コピーされたデータの中には、監督・コーチ・選手年俸の一覧表や選手との付帯契約に関する資料など重要機密文書が含まれており、さらに女性のパソコン内にあった画像ファイルを分析したところ、文書をスキャンした日時、スキャンに使われたオフィス複合機の機種と製造番号が判明。その製造番号の複合機の設置場所は、ワックおよびその関連会社の事務所内だったという。

 清武氏は法廷でコピーした事実を認め「執筆活動や球団代表などの業務で集めた基礎的情報資料で(解任後も)保有することは許される」と主張。Aさんとは当時「婚約者の関係だった」と説明し、前妻と離婚後、現在はAさんと再婚したと明かした。

 来月5日には清武氏の解任をめぐる訴訟で、渡辺恒雄球団会長(読売新聞グループ本社会長・主筆)が東京地裁に出廷することで注目される証人尋問が控えている。「不当な解任だ」としている清武氏が、今後どんなアクションを取るのか注目される。