雄太鷲狩り お得意様を6回零封初勝利

2014年05月25日 08時00分

 キラーぶりは健在だった。中日・雄太が過去4試合で3勝0敗とお得意様にしている楽天打線を手玉に取り今季初勝利を飾った。「低めを意識して、自分の持ち味を出していこう。今持っているものを出そうとだけ考えていました」

 見栄えのする真っすぐがあるわけじゃない。切れ味鋭い変化球があるわけじゃない。ただただ慎重に、丹念に、愚直に、しつこく、低めをついていく。まさしく雄太の真骨頂の投球だ。

 初回、一死から藤田に中前打を浴びる。続く打席には3番・嶋投じた8球のうちベルトより上に行ったのはわずかに1球。最後は低めのボール気味のストレートで遊ゴロ併殺に斬って取った。

 8日の阪神戦(ナゴヤドーム)で今季初先発。勝ち星こそ逃したが7回1失点の好投を見せた。しかし、チーム事情からその2日後に二軍落ち。その後、18日のウエスタン・リーグ、広島戦(三原)で先発。結果は4回4失点とふがいない投球に終わった。「勝負どころで真っすぐで押してしまいました」

 一軍での好投が知らず知らずに自身の投球を尊大にしてしまっていた。「あれからずっと考えてきました」。自分の投球とは何か。持ち味はどこにあるのか。そして導き出した答え。「相手が誰でも一人ひとり丁寧に」投げること。慎重に、丹念に、愚直にしつこく。結果は6回無失点の投球。答えは大正解だった。