阪神・能見 粘って5勝「三振しかアウト取れなかった」

2014年05月25日 08時00分

呉昇桓からウイニングボールを受け取る能見(右)

 苦しみながら、5月に入って初めての白星を何とかつかんだ。阪神の能見が24日、ソフトバンク戦(ヤフオク)で自己最多に並ぶ13三振を奪い、6回を7安打3失点。チームの連敗を阻止。また自身の連敗も3で止めた。

 この試合まで4勝4敗で防御率は4・69と状態は良くなく、この日も4四球と制球に苦しんだ。「リズムが悪く、足を引っ張ってしまった」と振り返る。6回で112球と球数もかさんだ。それでも、辛抱強くフォークボールやチェンジアップを低めへ集め、次々と相手のバットに空を切らせた。

 1点リードで迎えた3回は、押し出し四球と適時打で逆転されたが、1死満塁から連続三振で追加点を許さなかった。味方が再逆転した直後の4回も1点は失ったものの、二死一、二塁で鷹打線の4番・李大浩を3球三振に仕留めた。

 苦しい場面をつくるが、最後は三振で切り抜ける。気がつけば13奪三振で、6回まで投げ抜いた。先発として試合はつくった。それでも本人は「三振しかアウトが取れなかったから苦しかった。リズムが悪く、野手の足を引っ張った」と反省しきりだ。

 10失点した開幕戦以来となる清水とのバッテリーだった。「(ソフトバンクは)真っすぐに強い打者が多い」と、変化球主体の投球で懸命にリードした女房役に「一生懸命頑張ってくれた」。エースは清水への感謝の言葉を忘れなかった。

 和田監督は「能見は欲はなかったが、悪いなりの投球はしてくれた」。この日、首位・広島がオリックスに敗れ、その差は1ゲームとなった。能見もチームも、鷹から奪った1勝を上昇のきっかけとしたい。