プロ最短KOの藤浪に足りないものをメッセンジャーが分析

2014年05月21日 16時00分

ヘルマン(左)にトドメの一発を浴びた藤浪はガックリ

 阪神・藤浪晋太郎投手(20)が20日のオリックス戦(京セラドーム)でプロ最短の2回6失点でKOされた。この大乱調でチームも2―12と大敗。1年目の10勝超えをノルマとしている藤浪だが、今季はまだ2勝と伸び悩んでいる。この苦しい現状を打破するため首脳陣はオリックスの全勝男・西勇輝(23)に熱視線を注いでいる。

 

 初回に四球とバント処理で一塁悪送球のミス連発から3点を失い、2回も先頭打者の四球からヘルマンの3号2ランなどで3失点と立ち直る気配すらないままマウンドを降りた。プロ入り後、最悪の投球に藤浪は「自分の中でおかしい、おかしいと思いながらドツボにはまってしまった」とガックリ。首脳陣からも「今日は自滅。原因を追究しないといけない」(和田監督)「独り相撲。次は最後通告という気持ちでやってもらわないと…」(中西投手コーチ)と厳しい言葉が相次いだ。

 

 今季は投球数100球、打順3巡目の壁に苦しみ、好投しても白星に結びつかない試合が続いていた。そして、この日の大乱調。この原因について兄貴分のメッセンジャーは「彼は少し神経質になっていると思う。ナーバスになってマウンドでいろんなことを考えてしまっている」と指摘。

 

 今季3完封を含む4勝を挙げている助っ人右腕の原動力は“I am a best pitcher(私は最高の投手)”という信念だという。このため藤浪にも「一番大事なのは自分が最高の投手だと思い込むこと。自信だよ」とアドバイスする。

 

 そして、そのモデルとなるのが、この日、開幕から無傷の8連勝を飾った西だ。首脳陣はオリックス関係者から「西はミスをしながら学び、自信をつけて今のようになった」という情報を入手。そこでコーチの一人は「藤浪はミスの少ない投手だが、もしミスをしても投げるごとに“次はこうしよう”と前向きに考えればいい。それが自信にもなるし、すごい投手には違いないんだから」と西のようにミスを糧に前進することが重要だという。

 

 正念場を迎えた20歳右腕は修正ポイントについて「フォームのバランスとストライク先行の感覚」を挙げたが、この壁を突き破るためには“自信回復”も鍵となりそうだ。