巨人バッテリーが“謎の魔球”の真相を明かした。20日、西武戦の7回裏二死一塁、打者・炭谷の場面で、先発・杉内が投じた初球は、なんと110キロ台前半の超スローボールだった。山なりの軌道に、炭谷も思わず手を出し中飛に打ち取ったが、かつて投げたことのないボールだけにスタンドは騒然となった。

 果たしてあれは新球なのか。杉内は「あれは僕のサインミスですよ」と苦笑いするばかり。一方の阿部は「魔球です」と笑いを誘いつつ「けん制のサインを出していたが、お互い確認できず『あれあれ?』と思っているうちに杉内が投げてきて、ああいうボールになった。投げないとボークになっちゃうから」と真相を明かした。それでも「あれを打った銀ちゃん(炭谷)もすごいよ。(打席内で)ステップして打ってたもんね」と、最後は反応できた炭谷に感心していた。