6回急変 日本ハム・大谷白星スルリ 

2014年05月21日 10時59分

<日本ハム7-5中日(20日)>日本ハム・大谷がジキルとハイドのような二面性を露呈した。20日の中日戦(札幌ドーム)に7番・投手と、今季初の“リアル二刀流”で出場した右腕は投手として5回まで2安打無失点と完璧な投球を見せた。ところが勝ち投手の権利を得た直後の6回に突然の変調をきたした。それまでとは別人のように制球を乱し2四球に3長短打を許し、この回だけで一挙5失点と4点のリードを守れず一死も取れぬまま無念の降板となり手の中にあった5勝目を逃した。

 

 5回まではプロ初完封勝利をマークした前回13日、西武戦(函館)の勢いそのままにマウンド上で躍動していた。自己最速タイの158キロを4度マークするなど力強いストレートを軸に緩急差50キロのカーブ、打者の手元で鋭く落ちるフォーク、スライダーで中日打線をわずか2安打と完全に牛耳っていた。

 

 ところが6回のマウンドには、好投していた“大谷A”とは別人の“大谷B”が立っていた。

 

 先頭の代打・岩崎にこの試合初となるストレートの四球を許すと続く大島は中前打、荒木は四球で無死満塁。3番・森野に走者一掃の二塁打を許す。ルナにも右前に同点打を許したところで無念の降板を告げられた。

 

 結局、この日は6回途中を5安打5失点。7回一死まで投げれば2年目で初の規定投球回に到達するところだったが、それも次回にお預けとなった。試合は1点をリードされた7回に3点を奪って逆転し、そのまま逃げ切った。勝つにはかったが、この日大谷が見せた“二面性投球”は、チームにとっても気がかりだ。