鷹首位陥落 中田好投も中継ぎ陣が粘りきれず

2014年05月18日 11時25分

9回の好機に三振に倒れ悔しがる柳田

 ソフトバンクは17日、オリックスとの首位攻防戦の第2Rに延長12回、サヨナラ負けを喫し、2位に後退した。先発の中田賢一投手(32)は6回途中無失点と粘りの投球を見せ、先発としての責任を果たした。しかし中継ぎ陣が粘りきれず、中田の力投を台無しにしてしまった。このショックは今後に尾を引きそうだ。

 

 前日16日の試合に敗れ、0・5ゲーム差と迫られた。首位攻防戦での連敗だけは避けたい中で、先発陣の勝ち頭として奮投している中田が好投を見せた。


 初回からスコアボードにゼロを並べた。試合は相手先発・ディクソンとの投げ合い。6回二死一、二塁の場面で、左のT―岡田を打席に迎えたところで森福にマウンドを譲ったが、オリックス打線を6回途中4安打無失点に抑えた。


 中田が常に意識しているのは「地道」という言葉だ。地元の進学校・八幡高校をへて北九州市立大学からプロ入り。けして″エリートコース”とはいえない道のりだ。そんな右腕がプロとして第一線で活躍できているのは「地道にコツコツとやってきたことがつながっていると思う」。


 ここまでの期待を上回る快投の背景にも、そんな地道な努力がある。特に新天地で余念がないのは相手打者の分析だ。9年間在籍したセ・リーグからパ・リーグへ移籍。「たとえば巨人の阿部さんならここがツボとか知ってるんですが、パ・リーグの打者のツボがまだ分からないですからね」。ここまでの登板はすべて3連戦の2戦目ということで、自分が登板する前日に行われた初戦の映像を入念にチェックするほか、離脱する前の摂津に打者の特徴を教わった。


 マウンドから降りた中田は6回にピンチを招いて降板となったことを反省した上で「走者を出しても粘り強く投げられたと思う」とこの日のマウンドを振り返った。


 エースが不在という非常事態の中、しっかりと試合を作って役目を果たしたといっていいだろう。これを勝利につなげたいところだったが、12回、7番手の柳瀬が四球とヒットエンドランで無死二、三塁のピンチを招くと、最後は伊藤に犠飛を打ち上げられ万事休す。今日の第3Rで勝たないとズルズル後退しかねない。