2位・オリックスが16日のソフトバンク戦(京セラドーム)に4―1と快勝。エース・金子が8回を1失点、11奪三振の好投を見せ、首位・ソフトバンクに0・5ゲーム差に迫った。森脇監督は「大胆かつ繊細に攻めないと点が取れない。金子は素晴らしかったし、攻撃陣もしっかりやってくれた。勝利への意欲がどんどん強くなっている」とナインを褒めた。

 これで今季のソフトバンクとの対戦成績は3勝3敗。だが、ナインに気の緩みはない。ある選手が「(ソフトバンクは)よそと比べて打線に隙がなく、一発がある怖さに変わりはない」と言えば、別の選手も「同じ選手なんだ、と思ってもやはり巨大戦力。特別ですよ」。それどころか「あそこ(ソフトバンク)に勝ちまくるのは、はっきりいって厳しい。五分でいければいい」という。

 首位争いを抜け出すには目の上のたんこぶを倒さないと先は見えてこないが、ナインはこう星勘定している。「(ソフトバンク以外の)ヨソをしっかり叩くことが大事。強いチームというのは必ずカモを作る。今まではウチがカモにされる方だったけど、今季は楽天をカモにできている。今のところ理想的な展開なんじゃないですか」

 昨年7勝16敗1分けとカモにされ、楽天の優勝を手助けしたオリックスだが、今季はその楽天に負けなしの8連勝中だし「この先もこの感じでいけばいい」。だからこそ強者・ソフトバンクには五分で十分というわけだが、うまくいくか――。