マシソン離脱で巨投「緊急事態」

2012年07月31日 18時00分

 巨人ブルペンに緊急事態発生だ。27日、新守護神のスコット・マシソン(28)が、右肘の違和感で登録抹消された。復帰には早くとも約1か月はかかると見られ、残されたリリーフ陣への負担増は必至の状況となった。同日の広島戦(マツダ)は杉内俊哉(31)の8回1安打無失点の快投で9―0の勝利を収めたが、首脳陣は今後の投手のやりくりに頭を抱え、首位独走でも微妙とはいえイヤなムードが漂っている。

 快調に首位を走る巨人。だが首脳陣の表情はいまいち冴えない。なかでも暗い顔だったのが、川口投手総合コーチ(53)だ。

 悩みの種は、マシソンの故障離脱。26日の登板後、投球フォームに異変を感じた同コーチが声をかけたところ「肘が痛い」と本人が打ち明けたという。原監督は「10日間様子を見る」としたが、川口コーチの見立ては深刻で「1か月は休ませないといけないだろう」という。

 ここまで38試合に登板して防御率1・80と安定した成績を残してきた守護神の離脱は確かに痛い。「健太朗(西村)をまたケツに戻さないといけなくなってしまった」と声を落とした川口コーチは、本紙に「緊急事態だよ」と漏らした。

 最近の西村は疲労からくる不調で失点が目立つ。山口の酷使も限界だ。ブルペンには他に福田、高木康らがいるが、勝ち試合を任せられる信頼感はない。田原、高木京、一岡ら未知数の“ルーキートリオ”から、穴埋め役が現れるのを期待するしかない苦しい現状だ。

 ブルペンからは「マシソンがいないと、健太朗やぐっさん(山口)の負担が増すのは間違いない。2人を壊さないためには、先発陣に6回と言わず、7、8回まで投げてもらうしかない」との声も上がっている。

 とはいえシーズン序盤から借金完済のため、フル回転してきた先発陣の疲れも今がピーク。ある首脳陣は「そう勝ち続けてはいられなくなると思う」とつぶやいた。チーム一丸となって、この厳しい夏を乗り越えられるか。