ソフトB秋山監督が前田氏に語った「摂津の気になる点」

2014年05月15日 16時00分

登録抹消中の摂津

<前田幸長の直球勝負>パ・リーグ首位のソフトバンクは14日のロッテ戦(QVC)に延長11回、2―3でサヨナラ負け。連勝が3でストップし、2位・オリックスとの差は1ゲームとなった。パ2強の争いは、まだまだ続きそうだが、鷹軍団で気がかりなのは大黒柱の摂津正投手(31)が右肩の筋疲労で戦線を離脱していること。首脳陣はこの問題をどうとらえているのか。本紙評論家の前田幸長氏の直撃に、秋山幸二監督(52)は摂津の右肩以外で「気になる点」を明かした。

 

 今年のホークスは強い。そんな声を各方面から耳にする。今オフに巨大補強を行って、戦力はさらに充実。2位・オリックスとの差は、それほどないにしても首位の座をしっかりとキープし、今季3連敗がまだ1度もないのだから、ここまでの戦いぶりは下馬評通りと言っていい。しかし、ここへきて摂津が離脱したのは予期せぬアクシデント。秋山監督にエースの現状と今後について聞いてみた。

 

 秋山監督:そりゃあ、(先発ローテーションを)1試合飛ばして、すぐ上に戻って来てくれればいいんだけど…。復帰前にファームで登板? うん、それもあるよね。

 

 冷静かつ淡々と話す姿から察するに、それほど心配している様子は見られなかった。幸い摂津の回復ぶりは順調。その上、現状でも先発メンバーにはスタンリッジ、帆足、中田、ウルフと4人いて「第5の先発候補」としても岩崎、山田がいる。摂津には焦る必要が特段なく、それよりも、とにかく万全の状態で戻ってきてほしいようだが、指揮官はこんなことも口にした。

 

 秋山監督:摂津はスピンの利いた真っすぐを投げているんだけど、それが(今季から)カットボールを覚えてから、ちょっといつものボールじゃなくなっているんだ。その理由がカットを覚えたからなのか…。あるいは年齢的なものなのか、勤続疲労なのか、たまたまなのか、は分からないんだけどね。

 

 エースのストレートにキレがなくなっている――。正直、これは意外な指摘だった。その原因は分からないにせよ、確かに摂津は2009年の入団以来、救援、先発とフル稼働し続けており、一部では勤続疲労も懸念されている。年齢も31歳で、選手としてはちょうど曲がり角にさしかかっている時期だ。

 

 秋山監督は摂津を入団1年目から見続け、一番近い位置で接しているからこそ「見えそうで見えない修正すべき点」を感じ取ったのだろう。右肩の筋疲労による今回の二軍調整期間中に、本来のボールの“キレ味”も取り戻してほしい。秋山監督にはそんな思いもあるようだ。(本紙評論家)