今村の連続KOが巨人外国人枠にも影響?

2014年05月15日 16時00分

背信KOとなりマウンドを降りる今村(左)

 巨人が14日のヤクルト戦(ひたちなか)に3―10の大敗を喫した。期待の3年目左腕・今村信貴(20)は、4回途中6失点KO。ローテ定着を願っていた原辰徳監督(55)は試合後、落胆の色を隠せなかった。さらに左腕が好投していれば、悩ましい“外国人枠問題”も同時に片付くところだったが…。首脳陣は再び頭を悩ますことになりそうだ。

 

 今村は立ち上がりから大荒れだった。初回の満塁のピンチこそなんとか無失点でしのいだが、片岡のソロで援護をもらっても立ち直れない。3回に安打に失策が絡んであっさり逆転を許すと、4回二死満塁からバレンティンにグランドスラムを被弾。左腕はうつむきながらマウンドを降りた。

 

 大きな期待をかけて今村を送り出していた原監督は、今村を自分の横に座らせると、その後は試合終盤まで延々と“公開説教”。泣きそうな表情の今村は試合後「今日はすべてがダメでした。本当に申し訳ありません」と深々と頭を下げた。

 

 期待していたからこそショックは大きい。試合後の原監督は「(今村は)なかなか結果を残せないが、彼は悪くない。悪いのは彼を先発させた私と、指導できないコーチ陣」。

 

 川口投手総合コーチはさらに痛烈で「勝負できない投手だな。使った俺の責任もある。(試合中に今村には)『お前には期待していない、だから力を試してみろよ!』ってはっきり言ったんだ。でも結局インコースに投げられないだろ?(炎上は)2試合続けてだからな。ジャイアンツの将来を担う投手なのにな…」と二軍での再調整を示唆した。

 

 生え抜きの若手に人材が乏しいなか、キャンプでも一軍スタートさせた今村は数少ない期待のエース候補。首脳陣は3年目の今季は、ローテ定着で飛躍の年としてもらいたいと願っていた。川口コーチの言葉も期待が大きいゆえの厳しさが表れたものだ。

 

 そして首脳陣としてはもうひとつ、今村に結果を残してもらいたかった理由があった。15日にはいよいよキューバの大砲セペダが一軍に合流する。アンダーソンの故障抹消で外国人枠にタイミング良く空きが生まれたため、即出場登録も可能だが、問題は今後だ。

 

「今村が先発枠を争うセドンを上回る結果を残してくれれば、交流戦からローテは日本人5人で回せる。そうなればアンダーソンがケガから復帰しても(セドンが二軍となり)外国人枠で悩む必要はなくなる。外国人全体の士気にも関わる問題だから、今村にはすごく期待しているんだよ」

 

 ところが最悪の大炎上。今村の次回登板について、原監督は「だから…指導力不足よ」と明言を避けた。期待の若手が思うように伸びてこない今季の巨人。先発を誰に任せるか、外国人枠はどうするか…。ベンチの悩みはまだまだ尽きない。