藤浪「100球の壁」打開策を本人に直撃

2014年05月15日 16時00分

7回裏、藤浪は逆転ピンチを乗り切ってガッツポーズ

 阪神・藤浪晋太郎投手(20)が13日の広島戦(米子)で7回1失点と好投したものの、またもや「100球の壁」に勝利を阻まれた。2年目右腕の最大の課題となっている試合終盤の投球。原因は何か――。打開策はあるのか――。藤浪は本紙に「経験」というキーワードを明かした。

 

 藤浪は「投球内容は悪くなかった。同点に追いつかれたので何とも言えませんが…。7回はゼロに抑えなければいけなかった」と淡々と振り返った。6回までは自己最多の10奪三振、3安打無失点と快調そのものだった。ここで投球数は101球。今度こそ「100球の壁」を乗り越えられるのか。注目の7回だったが、先頭のキラが右前打。代走・赤松の盗塁で無死二塁とされると松山に114球目を中前へはじき返され、同点に追いつかれてしまった。

 

 和田監督が「よく投げてくれた」とねぎらったように7回1失点は十分な投球内容だ。しかし、100球を超えた7回に失点し、また課題を克服できなかった。この影響で今季はまだ2勝。2年目の目標の一つである完投を果たすためにも絶対に解決しなければいけないテーマだ。

 

 本紙が、その原因について質問すると藤浪は「自分に一番足りないのは経験だと思います。マウンド上での状況判断にしても(投球に対する)精神的な部分にしても経験が足りない」と答えた。

 

 昨年は藤浪の体力を考慮して1試合100球程度という投球数の制限が設けられた。今はこの100球より先の未体験ゾーンで奮闘している最中なのだ。先発投手が心身ともに最も苦しいと言われる7回、8回のマウンドをいかに乗り越えるか。藤浪は「経験は経験で埋めていくしかない。自分の武器を考えた時、若さだと思うので、足りない部分は若さを出していくしかない」と打ち明けた。

 

 コーチ陣も「若手はやっぱり練習ではなく試合で勉強する部分が大きい。藤浪はこれまではそこそこ抑えているけど、試合で打たれることで記憶にも残るし経験が積める」と藤浪と同じように“経験”の重要性を指摘する。

 

 現在、日々の調整方法を変更するなど試行錯誤を繰り返している20歳右腕。何としても「100球の壁」を乗り越えて、さらなる進化を遂げるつもりだ。