プロ初完封!大谷見えたぞ“ダル超え”

2014年05月14日 16時00分

 日本ハム・大谷翔平投手(19)が13日の西武戦(函館)に先発し、6安打無失点でプロ初完封勝利を達成した。最速158キロの直球で9三振を奪い、チームの3―0の勝利に貢献した。これで今季は4勝目。わずか6試合目の登板で昨年の勝ち星3勝をクリアした格好だが、この活躍も球団にとっては“想定内”で、今季は二刀流のさらなる進化を見据えている。

 

 初めて立った函館のマウンド。不慣れな球場に強風という悪条件でも「僕のストレートは走るし、フライは戻ってくる。本塁打は気にせずにいった」と攻めの投球を徹底した。スコアボードに球速表示はなかったが、球場で計測したスピードガンには、プロ入り後最速となる158キロを掲示したボールもあった。

 

 球威は最後まで落ちず、最多の126球を投じてプロ初完封。大谷は「ようやく(完封)できた。いつもマウンドには投げ切るつもりで行っている。完投や完封がどういう感じか分かった」と頬を緩めた。完投はチームでも今季初。栗山監督は「入団した時のこととか思い出した。俺には責任がある。ここから始まる」と感慨に浸った。

 

 二刀流2年目の今季は主に3番打者として15試合に出場。規定打席不足ながら打率3割9分、1本塁打、12打点と結果を出している。より成長が求められる先発投手としても6戦4勝と好スタートを切った。「今年は何がなんでも結果を出す年」と厳しい姿勢で大谷に接する指揮官にとっても、ここまでは順調な滑り出し。今季の二刀流ノルマ「12勝、打率3割、20本塁打」のうち、元エース・ダルビッシュ(現レンジャーズ)の入団2年目の勝ち星(12勝)に設定された投手ノルマもクリアできそうな勢いだ。

 

 山田GMも大谷への期待を、こう語る。

 

「大谷は投手として出場機会が限られた昨年、勝ち星は3勝だったけどフェニックスリーグの内容(19回5安打、自責2、28奪三振、防御率0・95)が圧巻だった。中田がファームで30本塁打を打ったり、吉川が投手3冠を独占したり、陽が3割5分近くの打率を残した時と同様。これ以上、下でやらせることがないという結果を出した。ケガさえなければ十分こちらの想定をクリアしてくれると思う」

 

 ダルビッシュが2年目に飛躍する予兆は、5勝5敗に終わった1年目にあった。「数字は5勝でも内容的には8、9勝の投球をした」(山田GM)。大谷も昨秋の時点で、大化けする予兆を見せたわけだ。

 

 投手ノルマは残り8勝。まだまだダルビッシュに比べ、マウンドさばきの拙さ、完投能力の低さは否めないだけに、今後はより内容も求められてくる。