広島・梵が延長12回サヨナラ弾 ドラ2位・九里は故郷に錦

2014年05月14日 11時00分

延長12回、サヨナラ弾の梵(中)をナインが手荒い歓迎

<広島2-1阪神(13日)>広島は13日の阪神戦(米子)に延長12回、2―1でサヨナラ勝ちした。12回にこの日1番に入った梵が3号ソロ。一発で試合を決め、2位・巨人とのゲーム差を3に広げた。この日の先発、ドラフト2位・九里が中学生時代を過ごした米子で、7回を1点に抑える力投。打線の援護に恵まれず、3勝目とはいかなかったが、スタンドで祖母・淳子さんら家族が見守るなか、低めを丁寧に突く持ち味を存分に発揮した投球で故郷に錦を飾った。

 

 延長12回、先頭で打席に入った梵は、阪神の6番手・二神の4球目、甘いスライダーを見逃さなかった。打球は一気に左翼席中段へ。約4時間半の熱戦に終止符を打ったヒーローは本塁に生還すると、ナインに水を掛けられるなど手荒い祝福を受けたが、今季2本目のサヨナラ弾に満面の笑みを見せた。3回二死三塁から大和に適時打を浴びて先制点を献上したものの、それ以外は持ち味を存分に発揮。この日はボールを低めに集めて虎打線をわずか7回4安打に封じた。

 

 米子は中学時代を過ごした原点の地。米子ビクターズ時代には広島―阪神戦でボールボーイを務めたこともあり「ウィリアムスがいて、すごいなと感じた」とプロ野球のすごみを体感した場でもあった。前日にはドラフト1位・大瀬良を連れて祖母・淳子さんのもとを訪問。「連絡して10分もたたないうちに来たので急いで作った。子供のときにもよく作って食べさせたもの。もう少し早く連絡をくれたらいいもの用意したのですが…」(淳子さん)と手料理の肉丼で英気を養った。

 

 負けず嫌いの心も好投を後押しした。同期入団の大瀬良は4勝を挙げている。九里の家族一同は“大瀬良ファン”だという。「今回も『大瀬良君は来るの?』と聞かれた。僕のことはどうでもいいんです」と冗談交じりに話したが、同級生だけに意地もある。「(大瀬良)大地は完投もしている。負けたくないという気持ちもあるが、素直にすごいと思う。自分も置いていかれないように這いつくばって一軍に残りたい」と投球で存在感を発揮するつもりだった。

 

 3勝目とはいかなかったが「途中、ショートバウンドを投げるくらいの気持ちで低めを意識した。先制されていたので次の1点は絶対やらないと思って投げた。4回以降、うまく打ち取れていたと思う」と手応えは十分。今後に向け、大きなアピールとなる登板になった。

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