オリ金子が抱えるハイレベルな悩み

2014年05月11日 11時00分

制球難に苦しみ、粘投が報われなかった金子

 オリックスの金子千尋投手(30)が9日の日本ハム戦(ほっともっと)に先発し、7回6安打3失点で3敗目(2勝)を喫した。味方守備の2失策が絡む不運もあったが、5四死球とエースの投球とは程遠い内容。チームは日本ハムに4連敗となった。森脇監督は「よく投げた。崩れたわけではない」とかばい、高山投手コーチも「球数は多かったが、7回まで投げきった。金子本来の投球ではないが、よく粘ってくれた」と話したが、金子は「何もないです」と厳しい表情で球場を後にした。


 今季の金子が波に乗れない理由をチーム関係者はこう推察する。「今年は変化球が多い気がする。制球力がいいので直球だけでも十分勝負できる投手。もともと高い変化球の精度をさらに求めて投球が苦しくなっているような感じを受ける」。今季は他の投手から話を聞いて変化球の精度を高める工夫をこなし、変化球の比率も増えている。ハイレベルな投球がむしろ金子自身を苦しめているというのだ。


 また「金子はすべての球種でストライクが取れる。何でも投げられるからこそ受ける捕手も迷っているように思う。金子の直球のすごさを知っている人間としてはもっとシンプルにいったらいいのに、と思うこともある」(別の関係者)との指摘もある。チームが首位争いから抜け出すにはエースの安定感が不可欠。金子がどんな投球スタイルを今後見せるのか。