巨人今季甲子園で初勝利 大竹は10年ぶり白星

2014年05月10日 11時00分

6回1失点で5勝目を挙げた大竹

<阪神2-4巨人(9日)>ようやく敵地で勝てた。巨人は9日の阪神戦(甲子園)に4―2で競り勝ち、2位を守った。今季初めて阿部が4番に座った打線が“天敵”エース・能見に苦しまされながらも雪辱。今季甲子園で初勝利を飾った。先発した大竹は6回6安打1失点の奮投で5勝目。甲子園では広島時代の2004年4月15日以来、なんと約10年ぶりの白星となった。

 

 巨人打線は能見に前回4月12日、甲子園で完封負けを喫している。同じ相手に再び敗れるわけにはいかない。体調や負担を考慮して下位を任せていた阿部を、今季初めて4番に据えたのは「打って勝つんだ」という原監督の強い意志の表れだった。

 

 だが、相手もさすがの“Gキラー”。5回途中まではパーフェクトに封じられてしまった。左太もも肉離れで登録抹消された橋本に代わり、今季初昇格して即「8番・中堅」でスタメン起用された大田も、注目の初打席は同じ外角変化球を3球続けて空振り三振。これには原監督もベンチで苦笑いするしかなかった。

 

 それでも湿った打線を横目に、先発・大竹は我慢の投球を続けた。万全の調子ではない中、4回にゴメスに浴びたソロによる1失点だけにとどめて、援護を待った。

 

 大竹の粘りに打線がようやく応えたのは6回。二死から安打で出塁の坂本が今季10度目の盗塁を決め、初めての好機をつくる。続く片岡が「いい投手なので、追い込まれる前に積極的にいった」と2ボールからの3球目を強引に引っ張って三遊間を破り、坂本が一気に生還。電光石火の攻撃で同点に追いついた。

 

 それまで沈黙していた打線に、これでスイッチが入った。続く7回、先頭の阿部が四球を選ぶと能見の表情が曇る。その隙を見逃さず、強力打線が一気に襲いかかった。

 

 ロペスの二塁打で一死二、三塁とすると、勢いに乗せられた長野が左前へ勝ち越し適時打を放つ。さらに一死満塁から代打・井端の内野安打と坂本の犠飛で2点を追加。難攻不落の左腕からこの回3点を奪い、勝負を決定づけた。

 

 前回は3連敗を喫した甲子園で苦手のエースを沈め、ようやく初勝利を挙げた巨人。2位もガッチリとキープした。ここで負ければ相手を勢いづかせる結果となっただけに、今後に向けても大きな白星となった。