プリンス不在も鯉一丸 広島が逆転連勝

2014年05月10日 10時57分

7回、勝ち越しの適時打を放ち、雄たけびをあげながら一塁へ走る松山

<広島3-2中日(9日)>広島が9日の中日戦(マツダ)を3―2で接戦を制し、2連勝を飾った。先発・篠田が7回1失点の好投で3勝目を挙げれば、同点の7回に代打で登場した松山、梵が勝ち越し点を挙げる活躍で逆転勝ち。この日の試合前には堂林が骨折離脱する事態に見舞われたが、そんなピンチにも動じずに大きな白星を挙げた。

 

 試合終盤に逆転劇が待っていた。同点の7回、一死一、三塁のチャンスで登場した代打・松山が中日2番手・祖父江から右前への適時打を放って勝ち越しに成功。なおも一死満塁から代打・梵が右犠飛を放って貴重な追加点を挙げるなど、ここぞの代打攻勢で一気に突き放した。

 

 試合前、赤ヘル内には衝撃が走っていた。堂林が右手薬指骨折のため登録抹消となったのだ。前夜のヤクルト戦では2安打を打ち、チームの勝利に貢献したプリンスだったが、9回の最終打席で2点適時打を放った際に右手に違和感を覚えた。この日の朝、広島市内の病院で検査したところ「右手薬指中節骨基部骨折」との診断。4週間は固定のためにバットを振ることはできず、練習再開まで6~7週間を要することになった。

 

 上り調子の最中に無念の戦線離脱となった堂林は「1週間、ヒットが出ていて守備も自信を持ってやれていたので残念。バットに当たってしびれた。普通ならすぐに(しびれが)引くが、そのままだったので明らかにおかしいなと思っていた。(診断予定の6~7週間より)早く戻れると思ってリハビリをしていきたい。いい状態だったのでそれが悔しい」と唇をかんだ。

 

 チームにとっても「1番・堂林」が固まりつつあっただけに痛いところ。野村監督は試合前、「せっかくハマってきたところだったのにね。考えないといけない」と頭を抱えた。しかし、そんな“堂林不在”の衝撃をチーム一丸で乗り越えてみせた。

 

 先発の篠田は4回、無死一、三塁のピンチが平田の三ゴロの間に先制点を奪われたものの、その後は粘りの投球。7回を1失点に抑えて3勝目をゲットした。チームの危機にも投打のかみ合ったゲームで勝利を挙げた赤ヘル。首位堅持のためにもこのまま突っ走りたいところだ。