エースへの階段着実に上る「松戸のダルビッシュ」上沢

2014年05月10日 11時00分

連敗を止めエースへの階段を着実に歩む上沢

 日本ハム待望のエース候補がまた躍動した。「松戸のダルビッシュ」こと3年目・上沢直之投手(20)が9日のオリックス戦(ほっともっと)で7回1/3を6安打無失点、5―0の勝利に貢献し、チームの連敗を3で止めた。

 

 これで上沢は相手エース・金子に2週連続で投げ勝ち、チームトップの5勝目(1敗)。オリックス戦は3戦3勝となり対戦防御率を1・71とした。


 上沢は「(無死三塁から3者連続三振の)4回は相手が金子さんだったので1点もあげないつもりで投げた。相手のエースが投げるカードの初戦でしっかり勝てたのはこれから自信を持てるというか、強い気持ちを持って投げられる」とコメント。栗山監督も「投げていけば相手も研究してくるし相手は金子。よく我慢してくれた」と開幕5番手から今や先発ローテーションの1番手に繰り上がった若武者をたたえた。


 指揮官が1年前に手紙で指名した開幕投手・吉川はここまで6試合で1勝4敗、防御率6・40と迷走。栗山監督も「ちょっと心配、何なのかな…。プレッシャー? そういうことだったらいいんだけど」とその低迷ぶりに頭を抱えている。


 チーム内には「本来エースというのは与えられるべきものではなく自分で奪うもの。奪い取った自信がないから精神的にひ弱なのでは」という声もある。くしくも3年目で頭角を現したドラ6右腕はリーグを代表するエースに連勝し、確たる自信をつかみ始めている。


 5点リードで完封も十分狙えた8回に降板させた理由は「今日だけだったら行かせちゃうけど、ちょっと(登板間隔を)詰めて投げさせる」(厚沢投手コーチ)とチーム内で重要な役割を担っている。球団が待望する新エース候補は正攻法で着々と自信を深めている。